ドライブレコーダーの電源をシガーソケット以外から取りたい場合、5つの方法があります。
- ヒューズボックスから電源を取る
- OBD2ポートを活用する
- USBポートから給電する(対応機種限定)
- ポータブル電源を利用する
- バッテリーへ直接接続する
これらの方法は、それぞれに特徴があります。
目的や設置のしやすさ、駐車監視の有無などによって選び方が変わってきます。
記事内では、それぞれの電源取得方法のメリット・デメリットを比較しながら、配線をスッキリさせる工夫や、バッテリー上がりを防ぐポイントも詳しく説明しています。
ドライブレコーダーの電源をシガーソケット以外から取る方法
以下の5つがドライブレコーダーの電源をシガーソケット以外から取る方法です。
- ヒューズボックスから電源を取る
- OBD2ポートを活用する
- USBポートから給電する(対応機種限定)
- ポータブル電源を利用する
- バッテリーへ直接接続する
ひとつずつ説明していきますね。
①ヒューズボックスから電源を取る
ドライブレコーダーの電源としてよく使われるのが、ヒューズボックスからの電源を取る方法です。
この方法は、エンジンのON/OFFに連動して電源が切り替わる「アクセサリー電源」や「常時電源」が取りやすいのが特徴です。
なぜ多くの人がヒューズから電源を取るのかというと、スマートで安定した電源供給ができるからなんですよ。
「アクセサリー電源」から電源をとると、車のエンジンのON/OFFでドライブレコーダーの電源のオンオフができます。
「常時電源」から電源をとると、車のエンジンを切ってもドライブレコーダーの電源は切れません。
駐車監視機能が必要な場合は「常時電源」を利用すれば、エンジンが切れても録画できるようになります。
ヒューズ電源ケーブルは市販でもたくさん販売されていますし、電装系に少し詳しい人であればDIYでの取り付けも可能です。
ただし、車両によってヒューズの配置や種類が異なるため、間違ったヒューズから電源を取ると、正常に動作しないどころか車にトラブルが発生することもあるんです。
そういう意味では、事前に車種別のヒューズ配置図を確認すること、不安なら専門の業者に依頼することが大切ですね。
きちんと取り付ければ、スマートな見た目と安定した電源供給が両立できる、非常におすすめの方法です。
②OBD2ポートを活用する
「配線作業が苦手…でもシガーソケット以外で電源を取りたい」
そんな方にとって、OBD2ポートからの電源取得はかなり便利な選択肢です。
OBD2とは、車の自己診断装置に接続するポートのことで、通常は運転席足元などにあります。
ここにOBD2電源ケーブルを差し込むだけで、エンジンON/OFFに連動した電源供給ができるようになります。
何より魅力なのが、「加工なしで簡単に取り付けられる」という点です。
DIY初心者にもハードルが低く、配線がぐちゃぐちゃにならないのが嬉しいですよね。
ただし、注意点もあります。
OBD2は本来、整備や診断用のポートなので、他の機器(整備機器など)と併用することができなくなる可能性があります。
整備以外の用途でOBD2ポートを常時使用することは、一部の車種でエラーが出る・警告灯がつく場合があり、特に欧州車で注意が必要です。
また、OBD2ポートが車種によって常時通電しているケースでは、バッテリーが上がるリスクもあるため、タイマー機能付きやスイッチ付きのケーブルを選ぶのがポイントです。
とはいえ、「工具を使わずにできる電源取り」としてはかなり便利な方法なので、気軽に導入したい方にはぴったりです。
③USBポートで給電する方法
最近の車はUSBポートが標準装備されていることも多いですよね。
このUSBポートから給電するというのも、実はひとつの選択肢になります。
ただし、この方法は非常に限定的な使い方にしか対応していません。
なぜかというと、ほとんどの車両のUSBポートは通常5Vの出力なので、ドライブレコーダーに必要な12Vには満たないんです。
そのため、USB給電に対応した「超小型ドライブレコーダー」や、モバイルバッテリーでの臨時的な利用としてならアリ、という感じですね。
実際にUSB給電で運用している方は、旅行中のレンタカーや一時的な設置のために使うケースが多いです。
常時運用するには電力的に不安定なため、基本的には補助的な使い方と捉えた方がいいでしょう。
④ポータブル電源の利用
最近のポータブル電源は出力端子が豊富で、USBだけでなく12VやAC出力に対応しているモデルもあります。
このポータブル電源を車内に設置して、ドライブレコーダーの電源として使えば、車のバッテリーに一切負荷をかけずに運用できるというメリットがあります。
バッテリー上がりの心配も減るし、駐車中でも電源が安定して供給されるというのは大きいですよ。
ただし、デメリットとしてはサイズが大きくなりがちなので、車内のスペースを圧迫する可能性がある点です。
また、充電の手間もあるので、長期的な常設というよりは「一時的な監視」「イベント時の利用」などに向いていますね。
⑤バッテリー直結も可能
最後に紹介するのは、車のバッテリーに直接接続する方法です。
これは、いわゆるプロ向けの方法で、電源の安定性は抜群ですが、施工にはかなりの知識と技術が必要になります。
特に駐車監視を重視している方にとっては、エンジンOFFでも録画できるようにするために常時電源が必要となります。
バッテリー直結なら、こういったニーズにしっかり対応できます。
ただし、誤った接続は電装トラブルやバッテリー上がりの原因になるため、自分でやる場合は細心の注意が必要です。
基本的には、専門業者に依頼する方法がおすすめですね。
取り付け費用は普通なら1万~2万円、リアカメラなどの装備があり配線が複雑になれば3万円位が相場ですが、長く安心して使えると考えれば、決して高くない投資だと思います。
駐車監視をしたいならこの電源方法がおすすめ
せっかくドライブレコーダーを取り付けるなら、駐車中のトラブルも録画したいと思いますよね。
「当て逃げされた」「イタズラされた」「防犯のためにも記録したい」など、車を離れているときこそ録画を残したいです。
でも、ここで問題になるのが「エンジンを切っても電源を確保できるかどうか」なんですよね。
この章では、駐車監視をしっかり行いたい方に向けて、おすすめの電源確保方法と、その際の注意点を紹介していきます。
①常時電源が取れる方法
駐車監視を行うには、常時電源(エンジンがOFFでも通電している電源)を確保する必要があります。
これがないと、エンジンを切ったとたんにドライブレコーダーもオフになってしまい、何も記録されません。
では、どこから常時電源を取るのがいいのか?
一般的には次の3つの方法が考えられます。
- ヒューズボックスの常時電源ヒューズから取る
- バッテリー直結で電源を取る
- 駐車監視専用の電源ケーブルを使用する
特に市販の駐車監視ケーブル付きのドライブレコーダーなら、ACC電源+常時電源の2系統を接続して、エンジンのON/OFFを自動で判別してくれる機能があるんです。
こうすることで、走行中と駐車中のモードが自動で切り替わって、常に最適な録画ができるというわけですね。
②タイマー付き電源ユニット
「常時電源を取るのはいいけど、バッテリーが上がるのが心配…」
という人も多いですよね。
そんなときに便利なのが、タイマー付きの電源ユニットです。
これを使えば、駐車後に◯時間だけ録画して、その後は自動で電源をカットすることができます。
例えば「エンジン停止から6時間後に自動で電源オフ」といった設定ができるので、バッテリー上がりのリスクをグッと減らせますよ。
機種によっては電圧が一定以下になると自動でカットする機能も搭載されているので、より安心して使えます。
これなら、夜間だけ録画したいとか、通勤中の駐車場だけ気をつけたい、なんてニーズにもピッタリですよね。
③バッテリー上がりを防ぐ工夫
ドライブレコーダーの駐車監視機能を使ううえで、最大の懸念はやっぱり「バッテリー上がり」ですよね。
いくら録画できても、翌朝エンジンがかからなかったら本末転倒です。
これを防ぐためにできる工夫をいくつか紹介します。
- 録画時間をタイマーで制限する
- 電圧監視付きケーブルを使う
- サブバッテリーやポータブル電源を併用する
- 定期的にバッテリーの状態をチェックする
特に、駐車録画機能を頻繁に使う方は、バッテリーが劣化しやすくなる傾向があるので、点検の頻度も上げたほうが安心です。
また、寒冷地ではバッテリーの消耗が早いので、録画時間を短めに設定するなど、季節に応じた使い方も意識するといいですよ。
④駐車録画対応ドラレコの選び方
最後に大事なのが、そもそも駐車録画機能に対応したドライブレコーダーを選ぶことです。
意外と見落としがちなんですが、「常時録画機能あり」と書いてあっても、それが駐車中の録画に対応しているとは限らないんですよね。
選ぶときのポイントとしては、
- 駐車監視モードを自動で切り替えられるか
- 衝撃検知・モーション検知に対応しているか
- 専用の電源ケーブルやバッテリー保護機能があるか
このあたりをしっかり確認することが大切です。
また、メーカーによってはオプションの駐車監視ケーブルが必要な場合もあるので、購入時にはセットで揃えるようにしましょう。
「録画はできていたけど、肝心なときに電源が切れてた…」なんてことにならないよう、機能と電源の両面からチェックする意識が大事です。
電源の取り方で気をつけたい3つのポイント
ドライブレコーダーの電源をシガーソケット以外から取る方法はたくさんありますが、取り方によっては思わぬリスクやトラブルが起きてしまうこともあるんです。
特にDIYで設置を考えている方や、駐車監視をメインに使いたい方は、電源の取り方次第で車への影響も出てくるので注意が必要です。
ここでは、後悔しないために押さえておきたい3つのポイントを紹介します。
①車検や保険の影響
まず最初に考えておきたいのが、「その取り付け方法は車検に通るのか?」ということです。
実は、配線の仕方や電源の取り方によっては、車検で引っかかることがあるんです。
例えば、
- ヒューズの許容電流を超える接続をしていた
- OBD2ポートが常時ふさがって整備ができない状態だった
- 内装に穴を開けるなどの加工をしていた
こういったケースでは、車検の際に指摘されて再整備が必要になることも。
また、万が一事故が起きたときに、「その電装品の取り付け方に問題があった」と判断されれば、自動車保険の支払いに影響が出る可能性もあります。
きちんとした製品を使い、なるべく純正配線に影響を与えない方法を選ぶようにしておくと安心です。
②DIY取り付けの落とし穴
「電源取るくらい簡単でしょ」と思いがちですが、DIYでの取り付けには意外と落とし穴があるんです。
よくあるトラブルとしては、
- 配線が接触不良で録画できていなかった
- ヒューズの位置を間違えて、別の装置に影響を与えてしまった
- 取り回しが甘くて、コードが運転中に足元に絡まった
こういうのって、実際にトラブルが起きて初めて「やばい…」と気づくパターンが多いんですよね。
特に、車の電装系は繊細な部分が多く、ひとつ配線を間違えるだけでエンジンがかからなくなることも。
なので、少しでも自信がない場合は、プロに依頼するのが安心です。
最近では、オートバックスやイエローハットなどでドラレコ持ち込みOK・取り付け工賃のみのサービスもありますよ。
「安く済ませたい」が裏目に出ないように、リスクと手間を天秤にかけて判断してみてくださいね。
③安全性と車への負荷
最後に絶対に忘れてはいけないのが、「安全性」と「車への負荷」です。
どんなに便利でも、バッテリーに過剰な負荷がかかってしまえば意味がありません。
特に駐車監視で常時録画を続ける場合は、常にバッテリーを消費することになるため、適切な制御がないとあっという間にバッテリーが上がってしまうことも。
そのためには、
- 電圧低下で自動カットする機能を使う
- 過放電を防ぐための保護ユニットをつける
- 定期的なバッテリーのチェックとメンテナンス
こういった工夫が欠かせません。
また、ケーブルの取り回しが甘いと、熱で断線したり、最悪は火災に繋がるリスクもあるので、安全性を最優先に考えた設置方法を選ぶようにしてください。
安全でスマートなドラレコライフを送るためには、「とりあえず繋げればいいや」ではなく、車と自分を守るための視点を忘れないようにしていきましょう。
ドライブレコーダーの電源をシガーソケット以外から取る方法 まとめ
ドライブレコーダーの電源をシガーソケット以外から取る方法は、5つの方法があります。
- ヒューズボックスから電源を取る
- OBD2ポートを活用する
- USBポートから給電する(対応機種限定)
- ポータブル電源を利用する
- バッテリーへ直接接続する
それぞれに特徴があるので、目的や設置のしやすさ、駐車監視の有無などで取り方を選んでくださいね。
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